南アメリカの歴史

メキシコ系アメリカ人兵士は第二次世界大戦で最も勲章を獲得した民族集団なのか?――その通説を検証

「最も勲章を獲得した民族集団」はメキシコ系アメリカ人ではない

「第二次世界大戦で最も多くの勲章を獲得した民族集団はメキシコ系アメリカ人兵士である」という主張は、事実として正しくありません。

歴史的な記録によれば、第二次世界大戦中に最も多くの勲章を授与された民族集団は、ユダヤ系アメリカ人であるとされています。ユダヤ系の将兵は、当時のアメリカの総人口に占める割合を大きく上回る受章率を記録し、名誉勲章(メダル・オブ・オナー)をはじめとする数多くの栄誉に輝きました。

もちろん、メキシコ系アメリカ人の兵士たちも前線で勇敢に戦い、多数の勲章を受章しています。しかし、「最も勲章を獲得した民族集団」という表現は、歴史的事実としては正確ではありません。

なお、こうした評価は「どの勲章を基準にするか」「母集団の規模をどう考慮するか」によって結果が変わることがあります。例えば、日系アメリカ人で編成された第442連隊戦闘団は、その規模と従軍期間に対して米軍史上最も多くの勲章を受けた部隊として広く知られています。