南北戦争終結時の南軍の降伏条件
1865年4月9日、バージニア州アポマトックス・コートハウスにおいて、南軍総司令官ロバート・E・リー将軍が北軍のユリシーズ・S・グラント将軍に降伏し、約4年間に及ぶアメリカ南北戦争は事実上終結しました。この際に交わされた降伏条件は、敗者に対して驚くほど寛容なものであったことで知られています。
主な降伏条件
- 北軍への降伏: 南軍の軍隊は、ユリシーズ・S・グラント将軍の指揮下にある北軍(合衆国軍)に降伏すること。
- 恩赦の付与: 南軍の兵士たちは恩赦を与えられ、戦争で果たした役割について処罰されないこと。
- 護身用武器の保持: 南軍の士官たちは、個人所有の側面武器(サーベルや拳銃など)を持ち帰ることが許された。
- 武器・装備の引き渡し: 南軍の各部隊は解散し、すべての武器および装備を北軍に引き渡すこと。
- 南部諸州の連邦復帰: 南部連合政府は解体され、南部諸州は奴隷制を廃止する憲法修正第13条を批准した後、速やかに合衆国(連邦)へ復帰すること。
- デイヴィス大統領の扱い: 南部連合大統領ジェファーソン・デイヴィスは降伏条件の適用対象から外れていたため逃亡を図りましたが、最終的に逮捕され、約2年間投獄されました。
寛容な条件の背景
グラント将軍は、国家の早期再統一を重視し、敗者への過度な屈辱を避ける方針を採りました。実際には、降伏条件のほかにも、南軍兵士が馬やラバを個人的に所有していると申告すれば春の農作業のために持ち帰ることを認めたり、飢えていた南軍兵に食糧を支給するなどの配慮も行われています。
また、兵士たちには「パロール(釈放誓約書)」が発行され、これを持っていれば自宅へ帰還しても妨害されないことが保証されました。こうした措置により、戦後の北部と南部の和解が比較的円滑に進んだと評価されています。