南アメリカの歴史

アメリカ独立戦争中、女性は男装して戦っていたのか?

アメリカ独立戦争で男装して戦った女性たち

はい、アメリカ独立戦争(1775年〜1783年)では、男性に変装して実際に戦闘へ参加した女性が複数確認されています。当時の軍隊は女性の入隊を認めていなかったため、彼女たちは男性として身分を偽り、命がけで前線に赴いたのです。

デボラ・サンプソン――「ロバート・シャートリフ」として従軍

最も有名な例のひとつがデボラ・サンプソン(Deborah Sampson)です。彼女は「ロバート・シャートリフ(Robert Shurtleff)」という男性名を名乗り、大陸軍に1年以上にわたって従軍しました。数々の戦闘に参加し、二度も負傷しながらも正体を隠し通し、それが明らかになったのは戦後のことでした。その功績は後に高く評価され、退役軍人として年金を受ける数少ない女性のひとりとなりました。

メアリー・ルートヴィヒ・ヘイズ――「モリー・ピッチャー」の伝説

もうひとりの存在がメアリー・ルートヴィヒ・ヘイズ(Mary Ludwig Hays)です。1778年のモンマスの戦いでは、入隊した夫に同行して戦場に立ち、倒れた兵士のマスケット銃を拾い上げて自ら戦いに加わりました。炎天下のもと兵士たちに水を運んだ姿から、「モリー・ピッチャー(Molly Pitcher)」という愛称で広く知られるようになりました。

歴史に残らなかった無名の女性たち

記録に名を刻んだのはごく一部であり、このほかにも、正体が明らかになることなく戦場で戦った女性が相当数いたと考えられています。彼女たちの存在は、独立戦争が単なる男性の歴史ではなく、多くの女性の勇気と犠牲の上に成り立っていたことを物語っています。