モンロー政権(1817年〜1825年)は、米英戦争後のアメリカ外交において重要な役割を果たしましたが、その外交政策の成果の中には含まれない未解決の課題も存在していました。
未解決だった「強制徴用」問題
その代表例が、イギリス海軍によるアメリカ人船員の強制徴用(インプレスメント)問題です。モンロー政権期においても、この長年の懸案事項はついに解決されることはありませんでした。
強制徴用とは何か
強制徴用とは、イギリス海軍が自国の脱走兵とみなした船員を、アメリカ船舶からであっても力ずくで海軍に徴用する行為を指します。この問題は米英戦争(1812年〜1815年)勃発の主要な原因の一つとなりましたが、戦争終結後も完全な解決には至りませんでした。
モンロー政権の主な外交的成果
一方、モンロー政権が成し遂げた外交上の成果としては、以下が挙げられます。
- 1819年のアダムズ=オニス条約によるフロリダの獲得
- 1823年のモンロー・ドクトリン(モンロー主義)の宣言
これらの成果と対照的に、イギリス海軍によるアメリカ人船員の強制徴用問題は、モンロー政権下でも未解決のまま残されました。この点こそが、同政権の外交政策の成果には含まれない事項として挙げられる理由です。