南アメリカの歴史

カロライナ植民地を設立したのは誰?勅許状を得た8人の貴族「領主たち」の歴史

カロライナ植民地を設立したのは、「領主(Lords Proprietors)」として知られる8人のイギリス人貴族です。彼らは1663年、国王チャールズ2世から勅許状(特許状)を与えられ、新大陸に植民地を建設する権利を正式に獲得しました。

8人の領主たちとは?

チャールズ2世は、王政復古(1660年)の際に自身を支えてくれた貴族たちへの恩賞として、北米の広大な土地を与えました。この8人の領主には、クラレンドン伯爵エドワード・ハイド、オルバニー公爵ジョージ・マンク、アンソニー・アシュリー・クーパー、ウィリアム・クレイヴン卿、ジョン・バークレー卿、ジョージ・カータレット卿、ウィリアム・バークレー卿、そしてサー・ジョン・コレトンらが含まれています。

彼らは王室の代わりに植民地の統治権と土地の所有権を持つことになり、入植者の募集、政府の組織、法制度の整備などを進めました。

「カロライナ」という名前の由来

植民地の名前「カロライナ(Carolina)」は、ラテン語でチャールズを意味する「Carolus」に由来するとされています。これは、断頭台で処刑された先代国王チャールズ1世を記念して名付けられたものです。

その後の展開:南北カロライナへの分裂

領主たちによる遠隔地からの統治は必ずしも順調ではなく、住民との対立や行政上の混乱が長く続きました。最終的に1729年、イギリス王室が領主たちから土地の権利を買い戻し、カロライナは北カロライナと南カロライナという2つの王室直轄植民地へと分割されることになりました。

このように、カロライナ植民地の誕生は特定の一人によるものではなく、国王の勅許を受けた8人の貴族集団によって実現した、集団的な事業だったのです。