南アメリカの歴史

アフリカで捕らえられた奴隷たちは、どこに収容されていたのか?

アフリカで捕らえられた奴隷たちは、大西洋を渡る船に乗せられるまでの間、主に海岸沿いに設けられた収容施設に監禁されていました。こうした施設は「バラクーン(barracoon)」と呼ばれ、奴隷貿易の中継地点として西アフリカ各地の沿岸に建てられていました。

バラクーンとはどのような場所だったのか

バラクーンは、捕らえられた人々を奴隷船が到着するまでの一時的に収容しておくための囲い場や粗末な小屋でした。しかし、その実態は劣悪そのものでした。狭い空間に大勢の人々が押し込められ、衛生状態は極めて悪く、食料や水もほとんど与えられませんでした。

長期にわたる監禁と過酷な環境

奴隷船の手配や出航のタイミングによっては、人々は数週間、場合によっては数か月もの間、バラクーンに留め置かれることもありました。この間、病気や栄養失調、深い精神的苦痛にさらされ、命を落とす人も少なくありませんでした。

こうした過酷な環境を生き延びた人々だけが、次なる段階である「中間航路(ミドル・パッセージ)」と呼ばれる大西洋横断の航海へと送られていったのです。バラクーンでの経験は、奴隷貿易全体の残酷さを象徴する出来事のひとつといえます。