フロリダ州旗の基本デザイン
フロリダ州旗は、白い地の中央にフロリダ州の大紋章(グレート・シール)を配し、その上に赤い斜め十字――聖アンドリューの十字(サルタイアー)――が重ねられたデザインです。一見シンプルに見えますが、この旗には意外な歴史が隠されています。
赤い十字が加わったのは1900年
実は、1868年から1900年頃までのフロリダ州旗には、白い背景に州章が描かれているだけでした。ところが、風が止んで旗が垂れ下がると、旗全体が白く見えてしまい、降伏を意味する「白旗」と誤解される恐れがありました。
そこで1900年、当時のフランシス・P・フレミング州知事の提言により、赤い斜め十字が追加されることになりました。この変更によって、旗がたとえ垂れていても、戦場で使われる白旗と明確に区別できるようになったのです。
州章に込められたフロリダの象徴
中央の大紋章には、フロリダらしいモチーフが数多く描かれています。花をまき散らすセミノール族の女性、岸辺に立つサゴヤシ(キャベツヤシ)、帆掛け船や蒸気船、そして輝く太陽など、州の自然と歴史が一枚の紋章に凝縮されています。
なお、この州章は時代とともに何度も修正されており、現在の標準化されたデザインは1985年に正式に定められました。
アラバマ州旗との類似点
赤いサルタイアーを採用している点で、フロリダ州旗はアラバマ州旗とよく似ています。ただし、アラバマ州旗が十字のみのシンプルなデザインであるのに対し、フロリダ州旗はその上に州章が重ねられている点が大きな違いです。
まとめ
フロリダ州旗は、白旗との誤認を防ぐために生まれた赤い十字と、州の歴史や自然を象徴する大紋章が組み合わさった、奥深いデザインを持っています。次にフロリダ州旗を目にする機会があれば、その細部に込められた意味をぜひ確かめてみてください。