南アメリカの歴史

アメリカ移民史をたどる:主要な入国審査港5選

はじめに

19世紀から20世紀にかけて、数多くの人々が新天地を求めて海を越え、アメリカ合衆国へと渡りました。彼らが最初に足を踏み入れたのが、各地に設けられた入国審査港(移民上陸地)です。本記事では、アメリカの移民史において重要な役割を果たした5つの主要な入国港について、開設・閉鎖の時期や処理された移民の数とともにご紹介します。

エリス島(ニューヨーク州・ニューヨーク港)

  • 開設:1892年1月1日
  • 閉鎖:1954年11月12日
  • 処理された移民数:推定約1,200万人

エリス島は、アメリカへ向かう移民にとって最も繁忙で、最もよく知られた入国港でした。1892年から1954年までの間に、実に約1,200万人もの移民がここで入国審査を受けたとされています。島はマンハッタンのすぐ沖、アッパー・ニューヨーク湾に位置しています。現在は国立移民博物館として一般公開されており、当時の移民たちの足跡を今に伝える貴重な歴史的スポットとなっています。

エンジェル島(カリフォルニア州・サンフランシスコ湾)

  • 開設:1910年1月21日
  • 閉鎖:1940年11月4日
  • 処理された移民数:推定約100万人

エンジェル島は、アメリカ西海岸へ向かう移民たちの主な玄関口でした。1910年から1940年までの30年間で、約100万人の移民がここで入国手続きを行ったと推定されています。島はゴールデンゲートブリッジのすぐ北、サンフランシスコ湾内に位置します。今日では州立公園および移民博物館として整備され、誰でも訪れることができます。

ボストン(マサチューセッツ州)

  • 開設:1848年
  • 閉鎖:1915年
  • 処理された移民数:推定約500万人

ボストンは、19世紀におけるアメリカへの移民の主要な入国港の一つでした。1848年から1915年までの間に、約500万人の移民がここで受け入れられたとされています。主な移民ステーションは、ロング・ワーフ(Long Wharf)とイースト・ボストン(East Boston)に設けられていました。

フィラデルフィア(ペンシルベニア州)

  • 開設:1854年
  • 閉鎖:1915年
  • 処理された移民数:推定約300万人

フィラデルフィアもまた、19世紀のアメリカ移民史において重要な役割を担った入国港です。1854年から1915年までの間に、約300万人の移民がここで入国手続きを経て新生活へと踏み出したと推定されています。主な移民ステーションは、デラウェア川沿いの45番埠頭(Pier 45)に位置していました。

ボルチモア(メリーランド州)

  • 開設:1820年
  • 閉鎖:1914年
  • 処理された移民数:推定約200万人

ボルチモアは、19世紀から20世紀初頭にかけて、アメリカへの移民の主要な入国港として機能していました。1820年から1914年までの長い期間にわたり、約200万人の移民がここで受け入れられたとされています。主な移民ステーションは、パタプスコ川沿いのローカスト・ポイント(Locust Point)にありました。

まとめ

これらの入国港は、「移民の国」アメリカの成り立ちそのものを物語る場所です。エリス島やエンジェル島のように博物館として保存され、今も多くの人が訪れる場所もあれば、かつての賑わいを記録の中にのみ偲ぶことができる場所もあります。ご自身の先祖の移民の歴史を調べたい方にとっても、これらの港は貴重な手がかりとなることでしょう。