アフリカ系アメリカ人をはじめとするすべての人々に、合衆国市民としての権利を与えたのは、アメリカ合衆国憲法修正第14条(Fourteenth Amendment)です。この修正条項は1868年に批准され、南北戦争後の再建期(レコンストラクション時代)における最も重要な法的転換点の一つとされています。
修正第14条の3つの主要な規定
修正第14条は、主に以下の3つの重要な原則から成り立っています。
1. 市民権の保障
アメリカ合衆国で出生した者、または帰化したすべての人々は、元奴隷を含め、合衆国の市民となります。
2. 法の下の平等
すべての市民は、法の下で平等な保護を受ける権利を有します。州が特定の人々に対して差別的な扱いをすることは認められません。
3. 適正手続きの保障
いかなる州も、適正な法的手続き(due process)なしに、人の生命、自由、または財産を奪うことはできません。
ドレッド・スコット判決の覆された意義
修正第14条は、1857年の最高裁判所による「ドレッド・スコット対サンフォード事件(Dred Scott v. Sandford)」の判決を覆す画期的なものでした。この判決では、黒人は合衆国の市民ではなく、憲法上の権利を主張できないと裁定されていました。
修正第14条の批准により、この不当な判断は正式に無効化され、元奴隷たちにも市民としての法的地位が認められることになりました。これは、アフリカ系アメリカ人の公民権を求める長い闘いの歴史において、大きな前進となる出来事でした。