オリンピックの起源は古代都市国家オリンピアにあり
近代オリンピックのルーツは、ゼウス神殿があった古代ギリシャの都市国家オリンピアにさかのぼります。
文:クラウディオ・フェルナンデス
19世紀末以降、特にピエール・ド・フレディ、すなわちクーベルタン男爵が世界的規模のスポーツ競技大会の実現に向けて展開した活動をきっかけに、オリンピックは世界中で広く親しまれ、大きな人気を獲得するようになりました。しかしその起源はさらに古く、古代ギリシャのポリス(都市国家)の中でも、とりわけオリンピアにまで遡ることができます。
紀元前776年、最初の優勝者コロボス
オリンピアで行われていた競技会の歴史は、紀元前776年まで遡るとされています。伝説によれば、オリンピアの市民コロボスが、今日でいう陸上競技に相当する最初の種目で優勝を果たしました。走距離は約190メートルで、他の6人の男性と競ったといいます。コロボスの走りが有名になったのは、全裸で走れば記録が出やすいと考え、裸身で競技に挑んだためです。その後およそ40年間、競技会はオリンピアだけで開催されていましたが、時代が下るにつれて、アテネ、スパルタ、コリントといった他のポリスも大会へ参加するようになりました。
大会の起源を語るヘラクレス神話
オリンピアが大会の開催地となった理由は、神話に深く結びついています。神ゼウスの子である英雄ヘラクレスは、課せられた十二の労働の一つとして、エリス王アウゲイアスの牛小屋を掃除しなければなりませんでした。この難事業を成し遂げた後、ヘラクレスは自らの偉業を祝うためにオリンピアで競技会を始めたと伝えられています。また、この「十二の労働」の伝説に着想を得た彫刻家フィディアスは、紀元前440年にオリンピアにおいて、ゼウス(ヘラクレスの父)に捧げる神殿を建立しました。こうしてオリンピアでの競技会は、何よりもゼウスへの敬意を捧げる行事として執り行われるようになりました。当時のスポーツは、単なる娯楽や戦争に備える訓練ではなく、ゼウス神殿に献げる宗教的儀礼として位置づけられていたのです。
古代オリンピックで行われた主な競技
古代のオリンピックでは、以下のような競技が行われていました。
- ボクシング:現代のボクシングに近い競技ですが、ルールは大きく異なり、はるかに血なまぐさいものでした。
- 五種競技(ペンタスロン):短距離走、レスリング、円盤投げ(本文冒頭の画像参照)、跳躍、槍投げの5種目で構成されていました。
- 戦車競走:専用の競技場(ヒッポドローム)で争われました。
- パンクラチオン:ボクシングとレスリング(現在のグレコローマンスタイルに近い)を組み合わせた過酷な格闘競技です。打撃の激しさゆえに、試合の多くは一方の選手が命を落とすという凄惨な結末となることも珍しくありませんでした。
近代オリンピック復興と歴史的な絆
19世紀におけるオリンピック復活の成功、そして20世紀以降の飛躍的な発展は、古代ギリシャの競技会との古典的な結びつきによるところが大きいといえます。開催地から次の開催地へと受け継がれていくオリンピック聖火は、この揺るぎない歴史的な絆を象徴するものなのです。