答え:フランスの首都「パリ」
アメリカ独立戦争を正式に終結させたパリ条約(1783年)は、フランスの首都パリで締結されました。調印日は1783年9月3日で、イギリスとアメリカ合衆国の間で交わされたこの条約により、イギリスはアメリカの独立を正式に承認することとなりました。
パリ条約の締結までの経緯
1775年に始まったアメリカ独立戦争は、約8年間にわたって続きました。戦争の終盤、1781年のヨークタウンの戦いでイギリス軍が決定的な敗北を喫したことを受け、両国は和平交渉へと踏み出します。
交渉では、ベンジャミン・フランクリン、ジョン・アダムズ、ジョン・ジェイらがアメリカ側の代表として参加し、イギリス側はデヴィッド・ハートリーが担当しました。なお、条約本体に先立つ仮予備条項は1782年11月30日にすでに取りまとめられており、これをもとに1783年9月3日に正式な条約として調印されました。
パリ条約の主な内容
- 独立の承認: イギリスがアメリカ合衆国を主権国家として正式に承認
- 領土の確定: アメリカの西側国境をミシシッピ川、北側を五大湖周辺と定め、広大な領土を獲得
- 漁業権: ニューファンドランド沖などでのアメリカ漁民の漁業権を保障
- フロリダの返還: フロリダはスペインに返還されることが確認された
批准までの流れ
条約調印後も手続きは続きました。アメリカ側は1784年1月14日に連合会議が批准し、イギリス側では国王ジョージ3世が同年4月9日に批准。両国による批准書の交換は1784年5月12日に行われ、ここにようやく条約が完全に発効しました。
「パリ条約」と呼ばれる条約は複数存在する
歴史上、「パリ条約」という名称の条約は非常に多く、混同に注意が必要です。代表的なものには以下があります。
- 1763年のパリ条約: 七年戦争を終結させた条約
- 1783年のパリ条約: 本記事で解説した、アメリカ独立戦争を終わらせた条約
- 1814年・1815年のパリ条約: ナポレオン戦争に関連する条約
- 1856年のパリ条約: クリミア戦争を終結させた条約
- 1898年のパリ条約: 米西戦争を終結させた条約
まとめ
アメリカ独立戦争を正式に終結させたパリ条約は、1783年9月3日にフランス・パリで締結されました。この条約によってアメリカ合衆国の独立が国際的に認められ、新しい国家の歴史が本格的に幕を開けたのです。