アメリカ南北戦争(1861年~1865年)において、北軍(アメリカ合衆国側)は南部連合を経済的に疲弊させるため、大規模な海上封鎖作戦を実施しました。この封鎖の一環として、北軍の艦船は以下の3つの主要水域を占拠・掌握しました。
1. 大西洋
北軍は東海岸沿いの大西洋海域を封鎖し、南部諸港からの綿花輸出や武器・物資の輸入を阻止しました。これにより南部経済に深刻な打撃を与えることを狙いました。
2. メキシコ湾
ニューオーリンズやモービルなど、メキシコ湾に面した重要港湾も封鎖の対象となりました。メキシコ湾は南部の綿花輸出の要衝であり、ここを押さえることは戦略上極めて重要でした。
3. ミシシッピ川
ミシシッピ川の掌握により、北軍は南部の領域を東西に分断することに成功しました。特に1863年のヴィックスバーグ陥落によって、この大河の完全な支配権が確立されました。
「アナコンダ計画」と呼ばれた包囲戦略
これら一連の封鎖は総称して「アナコンダ計画」と呼ばれました。これは、大蛇が獲物を締め上げるように南部を包囲するという発想に基づくものです。海上封鎖と内陸水路の支配を組み合わせることで、北軍は南部の補給線を断ち切り、最終的な勝利への道を切り開いたのです。