十字軍は聖戦だったという人たちに関して言えば、十字軍の記述を書いた教皇や中世の年代記記者たちは、今日のスピンドクターと同じくらいプロパガンダに長けていた。彼らは聖戦の美辞麗句を征服と略奪の口実に利用した。
十字軍の神話の誤りを暴いたある現代歴史家は、十字軍とは次のようなものだったと述べています。
「…中東の土地を征服し、植民地化しようとする一連の血なまぐさい失敗に終わった試み。それらはヨーロッパ帝国主義の初期の例と見なすことができる。」 *
十字軍の主な目的は宗教ではなく、貪欲、権力、土地だったということを覚えておくことが重要です。
* トーマス・マッデン『十字軍:図解された歴史』