第一次世界大戦(1914年〜1918年)当時のドイツには、「総督」と呼ばれる国家元首の役職は存在しませんでした。この時期のドイツは「ドイツ帝国」と呼ばれる帝政国家であり、国家の頂点に立っていたのは皇帝ヴィルヘルム2世です。
ドイツ帝国の政治体制
ドイツ帝国は1871年に成立し、プロイセン王国を中心として複数の王国・公国・自由都市から構成される連邦制の帝政国家でした。皇帝ヴィルヘルム2世は1888年に即位し、大戦終結直前の1918年11月に退位するまで約30年にわたって君臨しました。
実務を担っていたのは宰相(帝国宰相)
国家の行政実務を統括していたのは、皇帝によって任命される宰相(ライヒスカンツラー)でした。大戦期間中に宰相を務めた主な人物は以下の通りです。
・テオバルト・フォン・ベートマン・ホルヴェーク(1909年〜1917年)
・ゲオルク・ミヒャエリス(1917年)
・ゲオルク・フォン・ヘルトリング(1917年〜1918年)
・マックス・フォン・バーデン公子(1918年)
また、大戦後半にはパウル・フォン・ヒンデンブルクやエーリッヒ・ルーデンドルフといった軍部首脳が実質的な戦争指導の主導権を握り、皇帝とともにドイツの運命を左右しました。
まとめ
したがって、「第一次世界大戦でドイツの総督を務めたのは誰か」という問いへの答えは、「そのような役職自体が存在しなかった」となります。当時のドイツを象徴していたのは皇帝ヴィルヘルム2世であり、彼が事実上の国家元首として君臨していました。