ヨーロッパの歴史

第一次世界大戦の終盤、ドイツを率いたのは誰?パウル・フォン・ヒンデンブルクの生涯

第一次世界大戦の終盤にドイツを指導したのは、パウル・フォン・ヒンデンブルク(Paul von Hindenburg)です。彼はドイツの軍人であり政治家でもあり、1916年から終戦までドイツ帝国陸軍の参謀総長を務め、戦争後半のドイツ軍を指揮しました。

国民的英雄から参謀総長へ

ヒンデンブルクはプロイセンの貴族の家系に生まれた职业軍人です。1914年のタンネンベルクの戦いでロシア軍を撃破したことにより国民的英雄となり、その名声を背景に1916年に参謀総長に就任しました。以降、エーリッヒ・ルーデンドルフとともに事実上の軍事指導部を形成し、大戦末期のドイツを導くことになります。

大統領としての時代

戦後、ヒンデンブルクはドイツ右派勢力の象徴的な存在となり、1925年にヴァイマル共和政の大統領に選出されました。しかし、その任期は決して平坦なものではありませんでした。政治的混乱、深刻な経済危機、そしてナチ党の急速な台頭といった困難が、彼の時代を特徴づけています。

ヒトラー首相任命という歴史的決断

1930年代に入ると世界恐慌の影響でドイツ社会は極端に不安定化し、ナチ党が議会で最大の勢力となりました。そして1933年1月、ヒンデンブルクはアドルフ・ヒトラーを首相に任命します。この決定が、その後のドイツひいては世界の歴史を大きく左右することになりました。

ヒンデンブルクは1934年に死去しました。その死後、ヒトラーは大統領権限をも掌握し、独裁体制を確立していったのです。