「アメリカはイギリスから離脱した」という表現は、実は正確ではありません。アメリカ合衆国は一方的に離脱したのではなく、アメリカ独立戦争(1775年〜1783年)においてイギリスとの戦いに勝利し、独立を勝ち取ったのです。
独立戦争への道のり
18世紀半ば、北米の13植民地はイギリス本国の支配下にありました。しかし、フレンチ・インディアン戦争後の重税政策(印紙法やタウンゼンド諸法など)に対し、植民地の人々は「代表なくして課税なし」を掲げて反発を強めていきます。ボストン茶会事件(1773年)などの抵抗を経て、植民地と本国の対立は深刻化しました。
独立宣言と戦争の勃発
1775年、レキシントン・コンコードの戦いをきっかけに武力衝突が始まります。そして1776年7月4日、トーマス・ジェファーソンらが起草した「独立宣言」が採択され、13植民地は正式にイギリスからの独立を宣言しました。
独立の実現
その後、ジョージ・ワシントン率いる大陸軍は苦戦を重ねながらも、フランスの支援を得て戦局を有利に進めます。1781年のヨークタウンの戦いでイギリス軍が降伏し、1783年のパリ条約によってイギリスはアメリカの独立を正式に承認しました。
つまり、アメリカの独立は単なる「離脱」ではなく、長い闘争の末に国際的に承認された主権国家としての誕生だったのです。