ヨーロッパの歴史

ローマ・サン・ピエトロ大聖堂の建設資金集めのため免罪符を販売し批判された人物とは?

免罪符を販売して批判された人物:ヨハン・テッツェル

ローマのサン・ピエトロ大聖堂の建設資金を集めるために免罪符を販売したとして批判されたのは、ドミニコ会修道士のヨハン・テッツェル(Johann Tetzel)です。

教皇レオ10世からの委託

テッツェルは、教皇レオ10世から委託を受け、サン・ピエトロ大聖堂の建設資金を調達する目的で、ドイツ各地において免罪符の販売を行いました。
免罪符とは、購入することで煉獄での滞在期間を短縮できるとされた証書であり、当時の教会財政にとって重要な収入源となっていました。

ルターの「95カ条の提題」へとつながる批判

テッツェルの免罪符販売は、当時の人々から広く強い批判を浴びました。中でも特に有名なのが、マルティン・ルターによる反発です。
ルターはテッツェルの説教に疑問を抱き、それに応答する形で宗教改革の発端となった「95カ条の提題」を執筆しました。この出来事は、16世紀におけるヨーロッパ宗教史の大きな転換点となったのです。