ヨーロッパの歴史

永楽帝は何回の航海を支援した?7回に及ぶ大遠征と鄭和の艦隊

永楽帝と7回の大規模な海上遠征

明王朝の第3代皇帝・永楽帝(在位1402年~1424年)は、約28年の期間にわたり、計7回に及ぶ大規模な海上遠征を支援・実施しました。

これらの遠征は、宦官の鄭和が巨大な艦隊を率いて行ったことで広く知られており、「鄭和の南海遠征」と呼ばれます。艦隊は東南アジアからインド洋へと進み、さらにはアラビア半島やアフリカ東岸にまで足を延ばしました。

遠征の時期と経過

最初の遠征は1405年に出発し、最後となる第7次遠征は1431年から1433年にかけて実施されました。このうち最初の6回は永楽帝の治世中に行われ、第7次遠征はその孫である宣徳帝の時代に完了しています。とはいえ、一連の事業はすべて永楽帝の命によって開始されたものであり、28年間に及ぶ壮大な海洋活動として歴史に位置づけられています。

遠征の目的と意義

遠征の主な目的には、朝貢貿易の拡大、明の国威発揚、海上交易路の安全確保などが挙げられます。当時世界最大級の規模を誇った艦隊は、訪問先の各国との外交関係を築き、明の影響力を大きく高めました。

しかし、永楽帝の死後、朝廷内では巨額の費用負担や北方民族への防衛重視の観点から遠征への批判が強まり、大規模な海洋進出は途絶えることとなります。それでも鄭和の遠征は、コロンブスの航海より約70年早い、前例のない大規模な海洋探検として、世界史に燦然と輝く偉業として記憶されています。