ヨーロッパの歴史

ドイツの誕生はいつ?ビスマルクによる統一と建国の歴史を解説

ドイツという統一国家が誕生したのは、実は比較的最近のことです。1871年、プロイセン王国の宰相オットー・フォン・ビスマルクが、分裂していたドイツ諸邦を統一し、「ドイツ帝国」として一つの国家を形成しました。

1871年、ビスマルクによるドイツ統一

それまでのドイツ地域には、プロイセンやバイエルン、ザクセンなど数多くの王国や公国が存在し、それぞれが独立した勢力を保っていました。ビスマルクは「鉄血政策」と呼ばれる強硬な外交・軍事戦略を展開し、デンマーク戦争(1864年)、普墺戦争(1866年)、普仏戦争(1870〜71年)といった一連の戦争を経て、ドイツ諸邦をプロイセンの主導のもとにまとめ上げました。
こうして1871年1月18日、ヴェルサイユ宮殿にてドイツ皇帝ヴィルヘルム1世の即位宣言が行われ、ドイツ帝国が正式に成立しました。

統一以前のドイツ地域

統一国家が誕生する前から、この地域にはゲルマン系の部族たちが何世紀にもわたって暮らしていました。中世には「神聖ローマ帝国」がこの地域を長く支配しましたが、それは中央集権的な統一国家ではなく、多数の領邦や自由都市が緩やかに連合した体制にすぎませんでした。
そのため、「ドイツ」という文化的・言語的なアイデンティティは古くから存在していたものの、政治的に一つにまとまった国家は長い間実現しなかったのです。

まとめ

ドイツが統一国家として誕生してから、今日までおよそ150年余りが経過しています。ただし、その歴史には第二次世界大戦後の東西分裂(1949〜1990年)の時期も含まれており、現在のドイツ連邦共和国としての歩みは決して平坦なものではありませんでした。
国家としては比較的新しいドイツですが、その背後にはゲルマン民族の時代から続く、非常に深く豊かな文化と歴史が息づいているのです。