先史時代:先住民モントーク族の暮らし
ハンプトンズ地域に最初に定住していたのは、アルゴンキン語を話すモントーク族(Montaukett)でした。彼らは半定住的な生活を送り、「ロングハウス」と呼ばれる住居で暮らしながら、漁労・狩猟・採集によって生計を立てていました。さらに、カヌーの扱いに長けた優れた交易民でもあり、周辺部族との交流の中で独自の文化を育んでいたのです。
ヨーロッパ人の探検と入植
1609年、イギリスの探検家ヘンリー・ハドソンが現在のニューヨーク港に到達しました。彼はハドソン川をさかのぼってオールバニまで進みましたが、ハンプトンズ地域そのものは探索していません。
1614年には、オランダの探検家アドリアーン・ブロックがガーディナーズ湾に入り、ハンプトンズ地域を初めて探索しました。彼はこの一帯を、オランダ語で「入り江」を意味する「フリー(Vlie)」と名付けています。
1640年、コネチカットから移住したイングランド人ピューリタンの一団が、モントーク族からハンプトンズ地域の土地を購入しました。彼らは故郷にちなんでこの地を「イーストハンプトン」と呼びました。続いて1648年には、マサチューセッツ出身のイングランド人ピューリタンたちが、現在のサウサンプトンにあたる地域を購入しています。
ハンプトンズ各町の誕生
ハンプトンズにおける最初の恒久的なヨーロッパ人入植地は、1648年にイーストハンプトンに設立されました。入植者たちはガーディナーズ湾の岸辺に小さな村を建設しました。その後、1657年にはコネチカットからのイングランド人入植者たちがサウサンプトンの町を創設します。
初期のハンプトンズの発展は決して速いものではありませんでした。入植者の多くは農業や漁業に従事し、中には他の植民地との交易用に小型船を建造する者もいました。
リゾート地としての発展と現代
18世紀に入ると、ハンプトンズはニューヨーク市の富裕層の避暑客を引きつけるようになりました。彼らが広大な別荘を次々と建てたことで、この地域は徐々に人気の避暑地へと変貌を遂げていきます。
今日のハンプトンズも、全米有数の人気リゾート地として栄えています。美しいビーチ、歴史的な街並み、充実したアートギャラリーで知られ、セレブリティや富裕層が別荘を構えることでも有名です。毎年夏にはニューヨーク市から大勢の観光客が訪れ、洗練された高級リゾートエリアとしての地位を揺るぎないものにしています。
ハンプトンズの歴史年表
- 1609年:ヘンリー・ハドソンがニューヨーク港に入港。
- 1614年:アドリアーン・ブロックがハンプトンズ地域を探索。
- 1640年:コネチカットのイングランド人ピューリタンがモントーク族から土地を購入。
- 1648年:イーストハンプトンに最初の恒久的なヨーロッパ人入植地が誕生。
- 1657年:コネチカットからの入植者がサウサンプトンの町を創設。
- 18世紀:ニューヨーク市の富裕層避暑客が訪れ始める。
- 現在:全米屈指の人気リゾート地として栄える。