古代の歴史

氷河期の終焉と北米大型動物の絶滅

氷河期の終焉と大型動物の消滅(紀元前8000年頃・北米)

この地域の典型的な風景をつくっていた大型獣(メガファウナ)の数は、かなり前から減少を続けていました。そしておそらく、その豊富な獲物こそが、最初の入植者たちをこの地へ引きつけた要因だったと考えられています。しかしその後、これらの動物は完全に姿を消してしまったようです。マストドン、ケナガマンモス、巨大地上性ナマケモノ、バク、ラクダ、そして巨大アルマジロなどが、北米大陸で絶滅したとみられています。

大量死の原因

この大量絶滅の一因は、氷河期の終焉そのものにあります。気候が温暖化し乾燥化するにつれて、これらの大型動物が生きていくために必要だった餌となる植物がほぼ姿を消しました。しかし同時に、乱獲もまた重要な要因だった可能性があります。当時使われていた溝付きの石鏃(フルーテッドポイント)は、極めて効率的な狩猟武器であることが証明されていたのです。

さらに、狩人たちが群れ全体を一挙に仕留めるような狩猟を行った事例も数多く記録されています。崖の上から動物を追い落としたり、狭い谷間や通路で群れを包囲して一斉に屠殺したりといった、大規模な駆除に近い手法です。

現在でも狩猟対象となる動物自体は数多く残っています。しかし、大型種の消失と、ますます進む温暖化という二つの要因は、人々の生活様式に必然的に深く大きな変化をもたらすことになるでしょう。