古代の歴史

1750年のイギリスで訪れることができた人気の観光地7選

1750年のイギリスには、当時の旅行者を魅了した訪問先が数多くありました。ここでは、特に人気の高かった定番の目的地をいくつかご紹介します。

ロンドン

ロンドンは1750年当時すでにヨーロッパ有数の大都市として栄えており、歴史的な名所や見どころが豊富に揃っていました。旅行者はロンドン塔、ウェストミンスター寺院、セント・ポール大聖堂といった由緒ある建造物を見学できました。また、街の演劇文化も非常に盛んで、コヴェント・ガーデン王立劇場やドゥルーリー・レーン王立劇場では、多彩な戯曲や公演が毎晩のように上演されていました。なお、大英博物館の設立は1753年と少し後になりますが、間もなくロンドン新たな文化的名所として加わることになります。

バース

バースは、天然温泉と優美なジョージア様式の街並みで知られる、屈指の保養地でした。人々は「湯治」を目当てにこの街へ集まり、ポンプ・ルームと呼ばれる社交場で温泉水を飲みながら、上流階級の人々と交流し、生演奏の音楽を楽しんだのです。健康と社交を一度に味わえる場所として、貴族や富裕層から絶大な人気を誇っていました。

オックスフォードとケンブリッジ

この二つの古都は、由緒ある大学都市として旅行者に人気の目的地でした。権威ある大学の所在地であるだけでなく、各カレッジの美しい建築も大きな見どころでした。オックスフォードのクライスト・チャーチ・カレッジや、ケンブリッジのキングス・カレッジ礼拝堂など、その壮麗なゴシック建築は今もなお訪れる人々を魅了し続けています。

ブライトン

イングランド南岸に位置するブライトンは、当時急速に人気が高まっていた海辺の保養地でした。海水浴が健康に良いとされる風潮が広まるにつれ、多くの旅行者が療養や休息を求めてこの町を訪れました。波打ち際での海水浴に加え、活気ある社交の場としても知られ、後に「海辺のロンドン」と呼ばれるほどの賑わいを見せるようになっていきます。

湖水地方

イングランド北西部に広がる湖水地方は、息をのむような湖沼と山々の景観で名高い地域です。旅行者は湖でのボート遊びや山歩きを楽しみながら、手つかずの大自然の美しさを満喫することができました。のちにロマン派の詩人たちに愛され、イギリスを代表する景勝地としての地位を確立していく土地でもあります。

エディンバラ

スコットランドの首都エディンバラは、文化の中心地として旅行者を惹きつけていました。石畳の路地が迷路のように続く旧市街の散策、威容を誇るエディンバラ城の見学、そしてアーサーズ・シートの頂上から眺める街と海の絶景まで、見どころは尽きません。啓蒙時代の学問と芸術が花開いた街として、「北のアテネ」とも称されていました。

ヨーク

ヨークは長い歴史を持つ古都で、中世の面影を色濃く残す街並みが魅力でした。最大の見どころは、ゴシック建築の傑作として名高いヨーク・ミンスターです。その壮大な身廊とステンドグラスは、当時のヨーロッパでも有数の規模を誇り、訪れる者すべてを圧倒しました。中世の城壁や狭い路地も散策の楽しみとなっています。

以上はほんの一例ですが、1750年のイギリスにはそれぞれ異なる魅力を持つ訪問先が数多く存在しました。歴史、文化、健康、自然——旅人の関心に応じて選べる多彩な体験が、当時のイギリス旅行を特別なものにしていたのです。