古代の歴史

独立宣言の有名な名言とは?トマス・ジェファーソンの歴史的な一節を解説

独立宣言に刻まれた有名な引用

1776年7月4日、アメリカ合衆国の独立を宣言した「アメリカ独立宣言」。その起草の中心となったのは、後に第3代大統領となるトマス・ジェファーソンです。独立宣言には、その後の世界史に多大な影響を与えた数々の名言が記されています。ここでは、特に有名な三つの一節を、原文と日本語訳とともにご紹介します。

1. 「すべての人間は平等に創られている」

"We hold these truths to be self-evident, that all men are created equal, that they are endowed by their Creator with certain unalienable Rights, that among these are Life, Liberty and the pursuit of Happiness."
— トマス・ジェファーソン、独立宣言(1776年)

日本語訳:「われわれは、これらの真理を自明のものと信じる。すなわち、すべての人間は平等に創られ、その創造主によって、譲渡することのできない一定の権利を付与されている。その中には、生命、自由、そして幸福の追求が含まれる。」

この一節は独立宣言全体の中で最も有名な部分であり、「すべての人は生まれながらにして平等である」という理念を初めて公式文書として打ち出しました。のちにリンカーンのゲティスバーグ演説や、マーティン・ルーサー・キング牧師の「私には夢がある」演説など、歴史的なスピーチにも繰り返し引用されています。

2. 「政府の正当な権力は統治される者の同意に由来する」

"Governments are instituted among Men, deriving their just powers from the consent of the governed."
— トマス・ジェファーソン、独立宣言(1776年)

日本語訳:「政府は人々の間に設けられるものであり、その正当な権力は、統治される者の同意に由来する。」

この短い一文には、近代民主主義の根幹が凝縮されています。国家の権威は神や君主からではなく、国民一人ひとりの合意から生まれるという考え方は、当時としては革命的な思想でした。

3. 「政府を変更・廃止する人民の権利」

"That to secure these rights, Governments are instituted among Men, deriving their just powers from the consent of the governed, — That whenever any Form of Government becomes destructive of these ends, it is the Right of the People to alter or to abolish it, and to institute new Government, laying its foundation on such principles and organizing its powers in such form, as to them shall seem most likely to effect their Safety and Happiness."
— トマス・ジェファーソン、独立宣言(1776年)

日本語訳:「これらの権利を保障するために、政府は人々の間に設けられ、その正当な権力は統治される者の同意に由来する。いかなる形態の政府であれ、これらの目的を損なうようになったときには、人民はそれを変更し、あるいは廃止して新しい政府を樹立する権利を有する。その基礎は、人民が最も安全と幸福をもたらすと考える原則の上に置かれ、その権力はそうした形態で組織されなければならない。」

この一節は、政府が人民の権利を守れなくなった場合には、人民がそれを変える権利を持つと宣言したものです。イギリスからの独立という行動の正当性を示す理論的支柱となった部分であり、現代においても民主主義の原則として広く参照されています。

まとめ

独立宣言の名言は、単なる歴史文書の一節にとどまらず、「人間の平等」「主権在民」「抵抗権」という普遍的な理念を今に伝えるものです。ジェファーソンの言葉は、アメリカのみならず世界中の民主主義運動や人権思想に深い影響を与え続けています。