バベルの塔を建てたのは誰なのか——この疑問に対する答えは、旧約聖書の「創世記」第11章に記されています。
ノアの子孫たちが建設した塔
聖書の記述によれば、バベルの塔を建てたのは、大洪水から生き延びたノアの子孫たちです。ノアにはセム、ハム、ヤペテという三人の息子がおり、彼らの子孫が増え広がった結果、人類は再び一つの共同体として東へ移住しました。
シナルの地での建設
人々はシナルの地(現在のイラク南部、メソポタミア地方)にたどり着き、そこで町と塔を建設しようと計画します。創世記では、この指導的存在としてニムロデという人物の名も登場しており、彼は「力ある狩人」として知られ、バベルの王国の始まりに関わったとされています。
塔を建てた目的
当時の人々は、レンガを焼いて石の代わりに使い、漆喰で接着して、天まで届く塔を築こうとしました。その目的は次のようなものでした。
- 自分たちの名を後世に残すため
- 全地に散らされることを防ぐため
- 一族の結束と拠点を確保するため
神による介入と言語の混乱
しかし神は、人類が同じ言語を用いて何でも成し遂げてしまうことを懸念し、人々の言葉を混乱させ、互いに意思疎通ができないようにされました。その結果、建設は中断され、人々は世界各地へと散らばっていきました。これが「バベル」という地名の由来であり、「混乱」を意味するヘブライ語の語源につながるといわれています。
まとめ
つまり、バベルの塔は特定の一人ではなく、大洪水を生き延びたノアの子孫たちが集団で建てたものです。統一された言語を持つ人類の傲慢さと団結の象徴として描かれるこの物語は、世界に多様な言語が存在する理由を説明する起源譚として、今日まで語り継がれています。