タバリー(アル・タバリー)とは
ムハンマド・イブン・ジャリール・アル・タバリー(839年〜923年)は、ペルシャ出身の歴史家にしてコーラン注釈者であり、イスラム史上最も重要な歴史家の一人とされています。その学問的功績は千年以上の時を経た今日でも高く評価され続けています。
主な著作『預言者と諸王の歴史』
タバリーの代表作は『預言者と諸王の歴史』です。この書物は天地創造から915年頃までを網羅する壮大な普遍史であり、初期イスラム史研究における最も重要な史料の一つとされています。当時の出来事を詳細かつ丁寧に記録しており、後世の歴史家たちに計り知れない影響を与えました。
生涯と学問的な歩み
タバリーは839年、現在のイランにあたるタバリスターン地方のアーモルに生まれました。若くしてバグダードへ渡り、コーラン学やハディース(預言者の言行録)を深く学び、やがてこれらの分野における第一級の学者として名を馳せるようになりました。また、バグダードおよび故郷タバリスターンで裁判官を務めたことでも知られています。
死と残された遺産
タバリーは923年、バグダードでこの世を去りました。彼の著作はその正確性と客観性において高く評価されており、イスラム史学の発展に不可欠な基礎を築いた人物として、今なお世界中の研究者から深い敬意を払われています。