北米の先住民族であるオーセージ族(Osage)。その部族名がどこから来たのかについては、いくつかの興味深い説が伝えられています。ここでは代表的な2つの説をご紹介します。
説1:「ワジャージュ(Wa Zhazhe)」由来説
一つ目の説は、オーセージ族の名称が、周辺のオザーク地方の人々による呼称「ワジャージュ(Wa Zhazhe)」に由来するというものです。
ワジャージュはデギハ・スー(Dhegiha Siouan)語族の集団に属しており、彼らはオーセージ族を「インザシュジャ(Inzashzha)」と呼んでいました。この言葉には「小さなテントに住む人々」、すなわち「テント暮らしの人々」という意味があるとされます。
説2:「澄んだ水」を意味する川の名前由来説
もう一つの説では、オーセージ族の名前は、「澄んだ水(clear water)」を意味する川の名前にちなんでいるとされています。
オーセージ川の河岸には、オーセージ・オレンジの木が一面に生い茂っていました。北米に渡ったフランス人の毛皮猟師たちは、この木を「オーセージ・オレンジ」と名付け、同じく川も「オーセージ川」と呼ぶようになりました。そして後年、この川の名前がそのまま部族名として定着したというのが、この説の骨子です。
まとめ
「テントに住む人々」という部族内の呼称に由来する説と、風景に根ざした川の名前に由来する説。いずれの説にもそれなりの根拠があり、オーセージ族の名前の正確な起源については、今なお確定的な結論が出ていないのが実情です。