古代の歴史

エジプトのピラミッドはどの谷にある?正解は「谷ではなくギザの台地」

「エジプトのピラミッドはどの谷にあるのか?」という疑問をよく目にしますが、実は有名なエジプトのピラミッドは谷にはありません。ピラミッドが建っているのは、砂漠に広がる台地の上です。

ピラミッドがあるのは「ギザの台地」

クフ王、カフラー王、メンカウラー王の三大ピラミッドで知られるギザのピラミッド群は、エジプトの首都カイロの南西部に位置するギザの台地(ギザ高原)と呼ばれる砂漠の台地上に建てられています。この台地はナイル川の西岸近くに広がっており、かつては肥沃な農地と砂漠の境界線にあたる場所でした。

古代エジプトでは、太陽が沈む西の空は死後の世界につながると考えられていたため、王の永遠の墓であるピラミッドがナイル川の西側に築かれたと言われています。

「谷」と混同されやすい「王家の谷」

エジプトには「王家の谷」のように「谷」という名前を持つ有名な歴史スポットがあります。しかし、王家の谷はルクソール(古代テーベ)にある新王国時代の王墓群であり、ギザのピラミッドとはまったく別の場所です。このような名称が原因で、「ピラミッド=谷にある」という誤解が生じやすいようです。

観光のポイント

ギザの台地はカイロ中心部から車で約30分ほどとアクセスしやすく、大スフィンクスや太陽の船博物館なども同じエリア内で見学できます。約4,500年前から砂漠の台地にそびえ続けるギザの大ピラミッドは、古代世界七不思議の中で唯一現存する建造物として、今なお世界中の旅行者を魅了しています。