古代の歴史

プエブロ族の宗教儀式に使われた地下空間「キヴァ」とは?中西部に今も残る先史時代のマウンド建造の謎

プエブロ族が宗教儀式に使用した地下の部屋は「キヴァ(kiva)」と呼ばれます。キヴァは通常、円形または長方形をしており、地面より下に設けられるのが大きな特徴です。儀式や祭事、その他の重要な行事の場として古くから使われてきました。

キヴァの特徴と役割

キヴァは、現在のアメリカ南西部にあたるプエブロ文化圏に見られる宗教的・社会的な中心施設です。屋根は地面とほぼ同じ高さまでしかなく、梯子(はしご)を使って天窓から出入りする構造が一般的でした。内部には儀式用の火坑や換気のための通風孔が備えられていることもあります。

現代においても、キヴァはプエブロの人々にとって精神的なつながりと共同体の絆を保つ大切な場所であり続けています。

中西部に築かれた先史時代のマウンド

一方、アデナ(Adena)、ホープウェル(Hopewell)、フォート・エンシェント(Fort Ancient)といった先史時代のネイティブ・アメリカンの集団は、中西部に数多くのマウンド(土塚)を築きました。これらのマウンドは今日でもその姿を目にすることができ、埋葬、儀式、居住などさまざまな目的で使用されていたと考えられています。

代表的なマウンド遺跡

  • グレート・サーペント・マウンド(オハイオ州):全長約400メートルにおよぶ蛇の形をした巨大な土塚。アデナ文化またはフォート・エンシェント文化によって築かれたとされ、北米で最も有名なマウンドの一つです。
  • カホキア・マウンズ(イリノイ州):ミシシッピ文化の中心地として栄えた大規模な遺跡で、北米最大級の土塚であるモンクス・マウンドをはじめ、多数のマウンドが残っています。1982年にはユネスコの世界遺産にも登録されました。

これらの遺跡は、文字を持たなかった先史時代の人々の信仰や社会構造を知るうえで貴重な手がかりとなっており、国定歴史ランドマークや世界遺産に指定されるなど、今日でも高い文化的価値が認められています。