1880年から1914年の移民、その大半は南欧・東欧から
1880年から1914年にかけてのアメリカへの移民は、南ヨーロッパおよび東ヨーロッパが主な出身地でした。この時期にアメリカへ到着した移民全体のおよそ3分の2以上が、この二つの地域からの渡航者で占められていました。
それまでの移民の主流であった北欧や西欧(イギリス、ドイツ、アイルランドなど)に代わり、「新移民」と呼ばれる南欧・東欧出身者たちが急増したのが、この時代の大きな特徴です。
特に多かった出身国
中でも多くの移民を送り出した国として挙げられるのは、以下の3か国です。
- イタリア — 南部を中心に、貧困や経済的苦境を求めて多数の人々が海を渡りました。
- オーストリア=ハンガリー帝国 — 現在のポーランド、チェコ、ハンガリーなどを含む多民族国家から、多くの労働者が移住しました。
- ロシア帝国 — 農民だけでなく、迫害を逃れたユダヤ人なども数多く新大陸を目指しました。
移民が増えた背景
当時の南欧・東欧では人口の急増、農村の貧困、政治的・宗教的な弾圧といった「押し出し」の要因がありました。一方、アメリカ側では産業革命による工場労働力の需要拡大という「引き寄せ」の力が働いていました。こうした両者の要因が重なり、大西洋を越える移民の波が生まれたのです。