古代の歴史

ブリッグとは?2本マスト帆船の特徴・帆装・用途を解説

ブリッグとは?2本マスト帆船の基本構造

ブリッグ(Brig)は、フォアマスト(前檣)とメインマスト(主檣)という2本のマストを備えた帆船です。これらのマストは、わずかに後方へ傾いていることもあります。ミズンマスト(後檣)を持たない点こそが、他の帆船と区別する最大の特徴です。

ブリッグとは?2本マスト帆船の特徴・帆装・用途を解説

帆の名称と「ブリッグ」の語源

メインマストの主ヤード(ブームとも呼ばれます)には、船全体で最も大きな受風面積を持つ帆が張られます。この帆は「ブリガンティン」と呼ばれ、ブリッグという船名はまさにこの帆に由来しています。また、両方のマストにトップス(上檣帆)を装備することも可能です。

スクーナーとの違い

ブリッグとよく比較されるのがスクーナーです。スクーナーがオーリックセイル(縦帆)を主体とした帆装であるのに対し、ブリッグはヤードに張られた横帆を中心とし、後部にブリガンティンを組み合わせています。

さらに、フォアマストに横帆、メインマストにガフセイル(斜桁帆)を備えた「ブリッグ・スクーナー」と呼ばれる中間的な帆装形式も存在します。

多用途に活躍したブリッグ

ブリッグはさまざまな目的に適した船でした。その速力を活かして私掠船として海戦に参加したり、沿岸間の小規模輸送(カボタージュ)や物資の運搬など、幅広い用途で活躍しました。

優れた航行性能、とりわけ速さと操縦性の高さは高く評価されていましたが、その一方で、こうした特性ゆえに奴隷貿易船として好んで使われたという負の歴史もあることを忘れてはなりません。