古代ローマの「ペス」:その基準となったもの
古代ローマで使われた長さの単位「ペス(pes、ローマフィート)」は、成人男性の足の平均的な長さを基準として定められました。1ペスは約29.57センチメートル(11.64インチ)に相当し、これがローマにおける長さの基本単位となっていました。
12分割された「ウンキア」
ペスはさらに12等分され、それぞれ「ウンキア(uncia)」という単位になりました。これは現代のインチに相当するもので、1ウンキアは約2.46センチメートル(0.97インチ)です。現在使われているフィートが12インチで構成されているのは、このローマの測定体系の伝統を受け継いだものとされています。
長さにも体積にも使われた万能の体系
この測定体系は、線形の長さの計測だけでなく、体積の測定にも応用されました。ペスを基本単位としたこの体系は、建築物の設計や土地の測量など、帝国全土のさまざまな場面で活用されました。
また、関連する単位としては、5ペスを1「パッスス(passus、歩)」と数え、千歩を意味する「ミッレ・パッスム(mille passuum)」は、後の英語における距離単位「マイル」の語源になったことでも知られています。