1519年は、ヨーロッパによるアメリカ大陸植民地化の序章が開かれた年であり、世界史の方向性を大きく左右する重要な出来事が相次いだ年として知られています。ここでは、その中でも特に重要な4つの出来事をご紹介します。
マゼランの世界周航の開始
1519年9月20日、ポルトガル出身の探検家フェルディナンド・マゼランは、5隻の船団を率いてスペインを出港しました。その目的は、香辛料諸島(現在のインドネシア)へ至る西回りの航路を開拓することでした。
この遠征は人類史上初の地球一周を成し遂げた偉業となりましたが、マゼラン自身は1521年にフィリピンで命を落とし、旅を完遂することはできませんでした。航海を最後まで率いたのは、部下のフアン・セバスティアン・エルカーノでした。
スペインによるメキシコ征服
同じ1519年、エルナン・コルテス率いる少数のスペイン人コンキスタドールがメキシコに到達しました。彼らはアステカ帝国に不満を抱く先住民諸勢力と同盟を結び、1521年にはアステカの首都テノチティトランを攻略することに成功します。
この征服は、南北アメリカ大陸におけるヨーロッパ植民地主義が本格的に始まったことを象徴する出来事とされています。
ドイツ・ルネサンスの幕開け
1519年は、伝統的にドイツ・ルネサンスの出発点とされる年でもあります。この時期、ドイツでは美術、文学、音楽、科学といった幅広い分野で顕著な文化的・知的発展が見られました。
スイス宗教改革の始まり
また同年、ウルリヒ・ツヴィングリがスイスのチューリッヒでプロテスタント的な思想に基づく説教を開始しました。これは、ヨーロッパ全土に広がる宗教改革の大きな流れの中で、スイス宗教改革が正式に始まった瞬間とされています。
まとめ
1519年は、大航海時代の頂点ともいえる世界周航の開始、アメリカ大陸におけるヨーロッパ支配の拡大、そしてヨーロッパ内部での宗教的・文化的変革が同時に進行した、まさに世界史の大きな転換点となった年なのです。