先カンブリア時代を区分する2つの累代
先カンブリア時代(Precambrian)は、地球誕生とされる約46億年前から、約5億4100万年前のカンブリア紀の始まり直前まで続く、地球史上最も長い時代です。この広大な時代は、大きく次の2つの累代(えんだい)に区分されます。
- 始生代(Archean Eon)
- 原生代(Proterozoic Eon)
1. 始生代(Archean Eon)
始生代は、約40億年前から約25億年前にかけての時代です。この時期には地球の地殻がようやく安定し、海洋が形成されました。また、最古級の生命体である原核生物(バクテリアやシアノバクテリアなど)が出現したと考えられており、地球上に生命の痕跡が残り始めた非常に重要な時代です。
2. 原生代(Proterozoic Eon)
原生代は、約25億年前から約5億4100万年前まで続いた時代です。シアノバクテリアによる光合成の活発化により、大気中に酸素が蓄積し始めた点が大きな特徴です。さらに、真核生物や多細胞生物が登場し、時代末期にはエディアカラ生物群と呼ばれる初期の複雑な生命体が出現しました。
まとめ
先カンブリア時代は、「始生代」と「原生代」という2つの累代で構成されています。前者は生命の誕生、後者は大気の酸素化と多細胞生物の出現という、生命進化における大きな転換点を含む時代といえます。これらの時代を経て、地球はカンブリア紀以降の「顕生代」へと移行していきました。