古代の歴史

古代ローマの平民(プレブス)は何をしていた?権利と暮らしをわかりやすく解説

古代ローマにおける平民(プレブス)とは、貴族階級であるパトリキに対する一般市民のことを指します。ローマ社会は大きくパトリキとプレブスという二つの身分に分かれており、両者の間には政治的・社会的な格差が存在していました。

平民が持っていた政治的権利

当初、プレブスはパトリキと同等の政治的権利を持っていませんでした。しかし、彼らは「平民会」で投票に参加し、自分たちの代表者である護民官(トリブヌス・プレビス)を選出することができました。

護民官は、貴族が主導する元老院が可決した法律に対して拒否権を行使できる強力な立場にあり、平民の権益を守る上で極めて重要な役割を果たしました。

公職への制限と軍隊での活躍

多くの公職には就けなかったものの、プレブスは軍隊に仕えることが許されており、そこで功績を上げれば高い階級まで昇進することも可能でした。時代が下るにつれて、平民出身者が執政官(コンスル)などの要職に就く例も徐々に増えていきました。

商業で富を築く平民たち

また、商業や交易を通じて富と影響力を手に入れる平民も現れました。彼らは経済力において貴族に匹敵するほどになりましたが、それでも政治的な権力ではパトリキに及ばない状況が続いていました。

身分闘争と権利の拡大

紀元前5世紀以降、平民と貴族の対立は「身分闘争」と呼ばれる長い抗争へと発展しました。この過程で成文法である十二表法が制定され、最終的には紀元前287年のホルテンシウス法によって平民会の決議が正式に国家の法律として認められるなど、平民の地位は着実に向上していったのです。