植民地時代の服装の基本
18世紀の植民地時代のアメリカでは、人々の服装は社会的な階級によって大きく異なっていました。身につける衣類の種類や素材、装飾の有無は、その人の社会的地位を示す重要な指標となっていました。ここでは、男性・女性・子供それぞれの階級別の典型的な服装をご紹介します。
男性の服装
上流階級
膝丈のブリーチズ(半ズボン)、ウエストコート(ベスト)、フロックコート(長上着)、そして首元に巻くネッカチーフを身につけていました。高価な生地を使用し、洗練された装いが特徴です。
中流階級
シャツ、ウエストコート、パンタルーン(足首丈のズボン)、ジャケットという組み合わせが一般的でした。実用性と体裁のバランスを取った服装です。
下層階級
シャツ、ブリーチズ、ウエストコートというシンプルなスタイルが中心で、耐久性を重視した実用的な衣類が好まれました。
女性の服装
上流階級
コルセット、シュミーズ(肌着)、ペチコート、ガウン(ドレス)、さらに肩に掛けるフィシュー(三角スカーフ)を組み合わせて着用していました。
中流階級
ステイズ(補正下着)、シフト(肌着)、ペチコート、ドレス、ショールという構成が基本でした。
下層階級
シフト、ステイズ、ペチコートに簡素なドレスを合わせた、機能的で質素な服装が一般的でした。
子供の服装
男の子
シャツ、ブリーチズ、ウエストコートを着用していました。大人の男性の服装を簡略化したスタイルです。
女の子
シフト、ステイズ、ペチコートにフロック(ワンピース)を合わせるのが一般的でした。
男女共通のアクセサリー
当時の男女ともに、以下のようなアクセサリーを身につけるのが一般的でした。
- 帽子
- 手袋
- 靴下(ストッキング)
- 靴
- バックル(留め具)
- 宝石・装身具
まとめ
植民地時代の服装は、防寒や保護のためだけのものではなく、その人の社会的地位や富を視覚的に表す役割も担っていました。階級ごとの違いは衣類の豪華さだけでなく、着るアイテムの種類そのものにも表れており、当時の社会構造を知る貴重な手がかりとなっています。