古代の歴史

中世の拷問はいつ終わったのか?その衰退と廃止までの歴史

中世ヨーロッパにおいて、拷問は自白や情報を引き出すための手段として広く用いられていました。この慣行は17世紀に入ってもなお続けられていましたが、時代の流れとともに次第に姿を消していくことになります。

啓蒙時代がもたらした転換点

拷問の衰退に大きな影響を与えたのは、18世紀の啓蒙時代です。理性と人間性を重視する思想が社会に広まるにつれ、刑事司法の分野でもより人道的で合理的なアプローチが求められるようになりました。従来のような身体的苦痛による自白強要は、正義に反する野蛮な手法として見直されるようになったのです。

ヴォルテールの批判と拷問の廃止

転換期となったのが、1776年にフランスの哲学者ヴォルテールが発表した、拷問を非難する論文でした。この著作は世論に大きな影響を与え、拷問廃止に向けた機運を高めました。こうした知的・社会的な動きの中で、18世紀末までにはヨーロッパのほとんどの国々が拷問を廃止し、司法制度は新たな時代へと歩み出すこととなりました。