「旧国会議事堂」と呼ばれる特定の歴史的建造物や出来事は、実は存在しません。しかし、現在イギリス国会が使用しているウェストミンスター宮殿の起源は、11世紀にまでさかのぼります。
ウェストミンスター宮殿の起源
ウェストミンスター宮殿は、11世紀初頭にデンマーク出身のイングランド王クヌーズ大王がテムズ川沿いに王宮として建設したのが始まりとされています。その後、エドワード懺悔王の時代に整備され、11世紀末にはウィリアム2世が壮大な「ウェストミンスター・ホール」を建設しました。このホールは、数度の改修を経ながらも現存する宮殿最古の部分として知られています。
1834年の大火と現在の議事堂
長い間、王宮および議会の所在地として機能してきたウェストミンスター宮殿ですが、1834年に発生した大火により大部分が焼失しました。現在私たちが目にするネオ・ゴシック様式の国会議事堂は、建築家チャールズ・バリーとオーガスタス・ピュージンによる設計のもとで再建されたもので、1860年代に完成しています。
まとめ
つまり、「旧国会議事堂」という名称の建物は存在しないものの、その場所にあるウェストミンスター宮殿自体は11世紀から続く由緒ある歴史を持っています。現在の議事堂の姿は19世紀の再建によるものであり、中世からの遺構であるウェストミンスター・ホールとともに、イギリス政治の歴史を今に伝えています。