クロノス(Cronus/Kronos、Chronusとも表記されます)は、ギリシャ神話に登場するティタン神族の一人です。天空神ウラノスと大地の女神ガイアの子として生まれ、後に父を打ち倒して世界の支配者となりました。ローマ神話では「サトゥルヌス」の名でも知られています。
クロノスとレアの間に生まれた6人の子供
最も広く知られている神話では、クロノスは姉であるレアを妻とし、その間に6人の子供をもうけたとされています。
- ヘスティア – かまどと家庭を司る女神
- デメテル – 豊穣と農業を司る女神
- ヘラ – 結婚の女神で、後にゼウスの妃となる
- ハデス – 冥界を支配する神
- ポセイドン – 海を支配する神
- ゼウス – 天空を支配し、後の神々の王となる
これらの兄弟姉妹は、天空・海・冥界を分け合う新時代の神々となり、ギリシャ神話全体の中心人物へとつながっていきます。
なぜクロノスは子供を飲み込んだのか
クロノス自身が父ウラノスを倒して王座に就いたように、いつか自分も我が子に滅ぼされるだろう――そんな予言を恐れたクロノスは、レアが産む子供たちを次々と飲み込んでしまいました。
しかし母レアは、末っ子のゼウスだけはクレタ島に密かに隠して守ります。そして代わりに布に包んだ石をクロノスに渡し、それを赤子と思わせて飲み込ませたのです。
成長したゼウスは父に立ち向かい、飲み込まれた兄弟姉妹を救い出しました。そしてティタン神族との大戦争「ティタノマキア」に勝利し、新しい時代の神々の王となったのです。
その他の子供たち
主要な伝承以外にも、クロノスの子供とされる存在はいくつか伝えられています。代表的なのが、海のニュムペー・ピリュラーとの間にもうけたとされるケンタウロス族の賢者ケイロンです。彼は多くの英雄の師として知られています。
まとめ
クロノスの子供の数は、最も一般的な伝承では妻レアとの間に生まれた6人――ヘスティア、デメテル、ヘラ、ハデス、ポセイドン、そしてゼウスとされます。この家族の物語は、ギリシャ神話の世界観を形作る根幹となる重要な要素といえるでしょう。