考古学的発見

ワット・パヨム|チエンセーンに残るランナー期の宗教遺跡

ワット・パヨムとは

ワット・パヨム(Wat Phayom)は、タイ北部チェンライ県の古都チエンセーン、市街地南側の中心部に位置する歴史的な宗教遺跡です。境内一帯は低い古代の塚(マウンド)をなしており、これまで本格的な発掘調査や復元事業は行われていません。ただし、2006年には境内の景観整備が実施され、現在も静かに当時の面影を伝えています。

周辺の考古遺跡

ワット・パヨムの周辺には、チエンセーンを代表する考古学遺跡が集中しています。すぐ近くには第25号考古遺跡のほか、ワット・アソーケやワット・チャンカームが位置しており、これらを巡ることで中世チエンセーンの宗教都市としての姿をたどることができます。

立地と自然環境

標高

遺跡の標高は海抜377メートルです。

水系

最寄りの主要河川はメコン川で、チエンセーン旧市街はその西岸に展開しています。

地質

チエンセーン一帯は「チエンセーン平野」と呼ばれる広大な沖積平野上にあります。この平野は第四紀に堆積した砂や砂利などの土砂によって形成されたもので、メコン川の恵みを受けて古くから人々の生活を支えてきました。

時代と文化

ワット・パヨムは歴史時代に属する遺跡であり、特に北タイに栄えたランナー王朝期の文化に関わる宗教施設と考えられています。

遺構の特徴

遺跡内からは、一角が崩れた形状の煉瓦製基壇が一列に確認されています。しかしながら、その正確な築造年代や本来の機能については未だ解明されておらず、今後の調査が期待される遺跡の一つです。