考古学的発見

チェンセーン廃寺 第6号:ラーンナー時代に栄えた仏教遺跡

チェンセーン廃寺 第6号の概要

廃寺第6号は、発掘調査と修復、景観整備が実施された考古学遺跡です。タイ北部、チェンセーン市街の中心部西側に位置し、現在はウィアン・チェンセーン行政区(タンボン)内、チェンセーン郡の管轄区域にあります。

立地環境

パホンヨーティン通り(国道1016号線)の北側に面しており、道路を挟んだ向かいには有名なワット・チェディ・ルアンが建っています。また、ワット・ムンムアンやワット・プラ・ブアットといった寺院にも近接した、歴史的遺産が集中するエリアです。

地理的条件

標高

海抜390メートル。

水系

メコン川

地質

チェンセーンはメコン川の西岸に位置し、第四紀に堆積した砂礫などによって形成された広大なチェンセーン平野の上に展開しています。

年代と文化

考古学的には歴史時代に属し、ラーンナー期の文化圏に位置づけられます。建立時期を裏付ける確かな記録は残っていませんが、チェンセーンが最も繁栄した仏暦21世紀(15世紀後半~16世紀半ば)頃の建立と推定されています。

遺構の様子

境内にはウィハーン(礼拝堂)とチェーディー・ライ(小塔群)からなる遺構群が残されています。主要な大塔は見つかっておらず、寺院の周壁やその他の建物もすべて崩壊してしまっています。

ウィハーン(仏堂)

レンガと漆喰で築かれた基壇が確認できます。平面プランは東向きの長方形で、正面には登降用の階段が設けられていました。現在では堂体の上に大きな菩提樹が生育しています。

チェーディー・ライ(小塔群)

ウィハーンの右前方、すなわち南東側に位置します。レンガと漆喰で造られた方形プランで、北側に階段(あるいは通路)が設けられ、周囲は石柱で囲まれています。