考古学的発見

現代のCPUには何個のトランジスタが搭載されている?カテゴリ別に徹底解説

現代のCPUに搭載されているトランジスタの数は、製品のモデルや想定される用途によって大きく異なります。ここでは、2022年頃の時点の情報をもとに、カテゴリ別のおおよその目安を紹介します。

ハイエンドデスクトップ向けCPU

AMDの「Ryzen Threadripper」シリーズやIntelの最上位モデルといったハイエンドデスクトップ向けCPUでは、数百億個規模のトランジスタが搭載されています。これらのCPUは、動画編集、3Dレンダリング、科学技術計算といった負荷の高い処理を想定して設計されており、コア数やキャッシュ容量が大幅に拡大しているためです。なお、最先端のチップの中には、Appleの「M1 Ultra」のように1,000億個を超えるトランジスタを積んだ例もあります。

メインストリームデスクトップ向けCPU

一般的なパソコンに搭載される主流デスクトップ向けCPUは、Webブラウジング、文書作成、ライトなゲームなど日常的な用途に使われます。このクラスでは、数十億個から100億個超程度のトランジスタが搭載されるのが一般的です。

モバイル向けCPU・SoC

ノートPC、タブレット、スマートフォン向けのCPUは、バッテリー駆動時間を確保するために消費電力を抑える設計が求められます。そのため、省電力重視のモデルでは数億個規模にとどまる一方、近年の高性能スマートフォン向けSoCでは、Appleの「A15 Bionic」のように約150億個ものトランジスタを搭載する例も登場しており、格差が広がっています。

組み込み向けCPU

IoT(Internet of Things)デバイス、ウェアラブル端末、産業用コントローラなどに使われる組み込み向けCPUは、単純かつ専門的な処理が中心です。そのため、数十万個から数百万個程度のトランジスタ数にとどまるのが一般的です。

トランジスタ数だけでは性能は決まらない

CPUの性能は、トランジスタの数だけで決まるわけではない点に注意が必要です。CPUアーキテクチャ(設計思想)、動作クロック周波数、キャッシュ容量、製造プロセスの微細化技術など、さまざまな要素が総合的にプロセッサの性能を左右します。したがって、トランジスタ数はあくまで性能を見極めるための一つの指標として捉えることが大切です。