考古学的発見

1935年マーキュリーダイム(水銀10セント硬貨)の特徴とは?

1935年マーキュリーダイムとは

1935年にアメリカ合衆国で鋳造された「マーキュリーダイム(Mercury Dime)」は、額面10セントの銀貨です。正式名称は「ウィングド・リバティ・ヘッド・ダイム」ですが、表面の自由の女神が被る翼のあるフリギア帽が、ローマ神話の神マーキュリー(メルクリウス)の姿に似ていることから、この愛称で広く親しまれています。デザインは彫刻家アドルフ・A・ワインマンによるもので、1916年から1945年まで鋳造されました。素材は銀90%、銅10%です。

表面(オモテ)の特徴

  • デザイナー:アドルフ・A・ワインマン(Adolph A. Weinman)
  • 右を向いた自由の女神の横顔を描写
  • 頭には翼のあるフリギア帽を着用
  • 刻印:「LIBERTY」
  • 発行年:「1935」

裏面(ウラ)の特徴

  • デザイナー:アドルフ・A・ワインマン
  • 小麦の穂で編まれた花輪に囲まれたファスケス(斧と束ねられた棒)を描写
  • 刻印:「ONE DIME」
  • ミントマーク:「D」(デンバー造幣局)または「S」(サンフランシスコ造幣局)

ミントマークについて

1935年には、デンバー造幣局(D)、サンフランシスコ造幣局(S)に加え、ミントマークのないフィラデルフィア造幣局製の硬貨も発行されています。ミントマークは裏面の「ONE DIME」の文字付近に刻印されており、希少性や収集価値の判断材料となる重要なポイントです。

象徴としての意味

裏面に描かれたファスケスは、古代ローマにおける権威と団結の象徴であり、国家の強さと統一を表しています。一方、表面の翼のある帽子は自由の思想を象徴する意匠とされ、この硬貨はアメリカの歴史と文化を映す名作デザインとして、現在でもコレクターの間で高い人気を誇っています。