考古学的発見

カンバーランド・ギャップ・ダラーの価値は?「1789〜1797年」の日付がある1ドル硬貨の真贋と相場を徹底解説

カンバーランド・ギャップ・ダラーとは

カンバーランド・ギャップ・ダラーは、1996年6月11日に設立されたカンバーランド・ギャップ国立歴史公園(Cumberland Gap National Historical Park)を記念する硬貨です。同公園はケンタッキー・テネシー・バージニアの3州にまたがり、かつて開拓者たちが西部へ向かう際の玄関口となった歴史的な峠として広く知られています。

「1789年〜1797年」の日付を持つ1ドル硬貨は本物なのか

結論から述べると、そのような日付が刻まれた公式のアメリカ1ドル硬貨は存在しません。合衆国造幣局が初めて1ドル銀貨を鋳造したのは1794年のことであり、それ以前の年号を持つ1ドル硬貨は製造されていません。

また、初代大統領ジョージ・ワシントンの就任期間はまさに1789年〜1797年ですが、当時のワシントン自身が「君主制を連想させる」として貨幣への肖像使用を固辞したため、公式に肖像が刻まれた流通硬貨もありません。もし「ワシントンの肖像」と「1789〜1797年の年号」を併せ持つ硬貨を見かけたら、それは後世に作られたプライベートメダルや模造品(ファンタジーピース)である可能性が非常に高いといえます。

価値の見分け方

本物の古銭の場合

この時代で本物として知られるのは、1794年〜1795年に鋳造された「フローティングヘア・ダラー」です。特に1794年銘は現存数が極めて少なく、オークションでは数千万円規模の価格がついたこともある、コレクター垂涎の超レアコインです。鑑定を検討する際は、PCGSやNGCといった第三者鑑定機関の利用が安心です。

模造品・記念メダルの場合

一方、後年に製作された記念メダルやレプリカには貨幣としての価値はほぼなく、素材(銀メッキなど)としての価値しか見込めません。

カンバーランド・ギャップ関連の現行硬貨

2016年には、アメリカ・ザ・ビューティフル25セントシリーズの一環として、カンバーランド・ギャップ国立歴史公園のデザインを採用したクォーター(25セント硬貨)や5オンス銀貨が発行されました。流通品であれば額面どおり、未使用の収集用仕上げ品であれば若干のプレミアムがつく程度です。

まとめ

「1789年〜1797年」の日付を持つ1ドル硬貨は公式には存在しないため、まず手持ちの硬貨が本物の希少古銭なのか、それとも記念メダルやレプリカなのかを見極めることが価値評価の出発点となります。重量・直径・縁の刻印などを確認し、少しでも疑問が残る場合は専門家による鑑定を受けることをおすすめします。