考古学的発見

西暦1300年、世界で最も高い建築物は何だったのか?

西暦1300年の世界一の高さを誇った建築物

西暦1300年当時、世界で最も高い建築物とされていたのは、イギリスに位置するリンカーン大聖堂(Lincoln Cathedral)です。その高さは約160メートルに達し、エジプトのギザの大ピラミッド(約146メートル)を上回る高さを持つ、史上初の建造物となりました。

リンカーン大聖堂とは

リンカーン大聖堂は、イングランド東部リンカーンシャー州にあるゴシック建築の傑作です。11世紀後半に着工され、13世紀末から14世紀初頭にかけて中央部にそびえる巨大な尖塔が完成しました。この尖塔の完成により、大聖堂の全高は約160メートルに到達し、それまで約3,800年以上もの間、世界最高の建造物として君臨してきたギザの大ピラミッドを抜き、「世界一高い建築物」の座に就いたのです。

約250年間守られた記録

リンカーン大聖堂は、1548年に暴風雨で尖塔が倒壊するまでの約250年間にわたり、世界一の高さを保ち続けました。これは中世ヨーロッパにおける建築技術の高さを示す顕著な例であり、石造建築の可能性を大きく押し広げた歴史的快挙といえます。
現在も大聖堂は修復を重ねながら現存しており、かつて世界一の高さを誇った壮麗な姿の中世建築技術を今に伝える、貴重な文化遺産として多くの人々を魅了しています。