最初の遠征の目的地は「新世界」——南北アメリカ大陸
イタリア出身の探検家クリストファー・コロンブスが1492年に実施した最初の遠征は、新世界(北アメリカ大陸と南アメリカ大陸)へと向かうものでした。
アジアを目指した西回り航路の探求
当時のコロンブスは、スペイン王室(カスティーリャ女王イサベル1世とアラゴン国王フェルナンド2世)からの支援を受けていました。彼の目的は、東方への陸路が長く危険であることから、大西洋を横断してアジアへ至る新しい西回りの航路を開拓することでした。
しかし、実際に到達したのは意図していたアジアではなく、カリブ海のバハマ諸島をはじめとする未知の土地でした。コロンブス自身は生涯、そこを「インド」の一部だと信じ続けたため、この地域の人々は「インディオ」と呼ばれることになりました。
歴史を変えた航海の意義
コロンブスは本来の目的地には到達できませんでしたが、この航海はヨーロッパによるアメリカ大陸の探検と植民地化の時代の幕開けを象徴する出来事となりました。彼の遠征以降、ヨーロッパ各国が次々と大西洋を渡り、新たな交易路や植民地の獲得に乗り出していきます。
こうして、それまで互いに存在を知らなかった二つの世界が出会うことになり、世界史は大きく転換点を迎えることとなったのです。