人類が未知の土地へ足を踏み出した歴史は非常に古く、その起源は文字記録よりもさらにさかのぼると考えられています。ここでは、記録に残るヨーロッパ人の探検の歩みを、古代から現代の宇宙開発まで時系列で振り返ります。
古代〜中世:探検の黎明期
紀元前5世紀
ギリシャの探検家ピュテアス(マッサリア出身)がブリテン諸島へ旅しました。アイスランドやノルウェーまで到達していた可能性もあるとされています。
紀元前1世紀
ローマの将軍にして探検家でもあったユリウス・カエサルがブリテン遠征を行い、ブリテン諸島に関する観察を記録として残しました。
10世紀
ノース人(ヴァイキング)の探検家レイフ・エリクソンが北アメリカ大陸に到達。ヨーロッパ人として初めてこの大陸に足を踏み入れた人物とされています。
13世紀
ヴェネツィアの商人・探検家マルコ・ポーロがアジア各地を巡り、中国やインドなどを訪問しました。その旅行記『東方見聞録』は、後の大航海時代にも大きな影響を与えた、歴史上最も有名な旅行記の一つです。
大航海時代の到来
15世紀
ポルトガルのエンリケ航海王子が探検隊を積極的に支援し、いわゆる「大航海時代」の幕が開けました。探検の目的地はアフリカ西岸から、やがて新大陸へと広がっていきます。
1492年
イタリア出身の探検家クリストファー・コロンブスが、スペイン王室の支援を受けて大西洋を渡り、アメリカ大陸に到達しました。ただし本人は最後まで、そこが「アジア」だと信じていたといわれています。
16世紀
スペインの探検家エルナン・コルテスとフランシスコ・ピサロが、それぞれアステカ帝国とインカ帝国を征服し、中南米におけるスペイン支配の基礎を築きました。
17世紀
オランダの探検家アベル・タスマンがオーストラリア沿岸部を調査し、ヨーロッパ人として初めてニュージーランドを「発見」しました。
18世紀
イギリスのジェームズ・クック船長が太平洋を広範囲に航海し、オーストラリアやニュージーランド沿岸の正確な海図を作成。また、ハワイ諸島の存在もヨーロッパにもたらしました。
植民地主義と近代の探検
19世紀
ヨーロッパ列強はアフリカ内陸部や極地など、未踏の地域への探検を本格化させました。この動きはやがて、アフリカ・アジア・オセアニアにおける植民地化へとつながっていきます。
宇宙へ広がる探検のフロンティア
20世紀
1957年、世界初の人工衛星「スプートニク」の打ち上げにより、探検の舞台は地球から宇宙へと移りました。
現在
今日では月面探査や火星探査機の運用、民間企業による商業宇宙開発など、科学的・商業的な宇宙探検が活発に続いています。人類の探検の物語は、これからも新しいフロンティアへと向かって続いていくのです。