考古学的発見

モホール計画の3つの段階とは?各フェーズの目標と成果を解説

モホール計画(Mohole Project)は、海底から掘削を進めて地球のマントルへの到達を目指したアメリカの大型科学プロジェクトです。1958年から1966年にかけて実施され、計画は大きく3つの段階(フェーズ)に分けて進められました。

第I段階(1958年〜1961年):組織設立と技術開発

計画の初期段階では、まずモホール計画委員会が設立され、プロジェクト全体の計画策定が行われました。同時に、深海における掘削技術やコア採取(地層の柱状サンプルを採取する技術)の開発が進められ、掘削プラットフォーム「CUSS I」の設計と建造もこの時期に実現しています。

第II段階(1961年〜1963年):洋上での試験掘削

第二段階では、実際の洋上掘削が2回にわたって実施されました。

  • 第IIa期掘削: メキシコ・グアダルーペ島南方の海域において、深度185メートルのボーリングを実施しました。
  • 第IIb期掘削: ハワイ・マウイ島南東沖の海域において、深度3,623メートルに達するボーリングを行いました。

これらの試験掘削により、深海での掘削作業が技術的に可能であることが実証されました。

第III段階(1963年〜1966年):マントル到達への挑戦と計画中止

第三段階では、南太平洋の海域から地球のマントルに直接到達することを目標とした本格的な掘削が計画され、新型掘削プラットフォーム「CUSS II」の開発も進められました。しかし、予算不足に直面したことで計画は中止され、モホール計画はここに終わりを迎えました。

まとめ

モホール計画は最終的にマントル到達という目標を果たせませんでしたが、その過程で培われた深海掘削技術と運営ノウハウは、後の深海掘削計画(DSDPやIODPなど)の重要な基礎となりました。計画の歩みは、「準備と技術開発」「試験掘削」「本格掘削の挑戦と中断」という3つの段階として整理できます。