洞窟は、水によって溶解できる性質を持つ岩石、すなわち「可溶性の基盤岩」が存在する地域に形成されます。では、洞窟がどこにできるのかを左右する要因には、どのようなものがあるのでしょうか。主な要因は次の3つです。
洞窟形成を支配する3つの要因
1. 岩石の種類
洞窟が形成されるのは、水に溶けやすい岩石だけです。最も代表的なのが石灰岩で、そのほかにドロマイト(苦灰岩)や石膏なども挙げられます。これらの岩石は、二酸化炭素を含んだ水と反応することで徐々に溶けていくため、洞窟をつくる土台となります。
2. 水の存在
水は洞窟形成に欠かせない要素です。雨水などが地中にしみ込み、岩石の割れ目や隙間を通って移動する過程で、岩石を少しずつ溶かしていきます。この溶解作用が繰り返されることで、やがて大きな空洞、すなわち洞窟が生まれます。
3. 時間
洞窟が形になるまでには、非常に長い歳月が必要です。形成にかかる期間は、岩石の種類、利用できる水の量、水流の速さといった条件によって大きく異なります。なかには、数百万年という途方もない時間をかけて成長した洞窟も存在します。