考古学的発見

未報告請求(アンダー・エンカウンター・クレーム)とは?仕組みとリスクを解説

未報告請求(アンダー・エンカウンター・クレーム)とは

未報告請求(アンダー・エンカウンター・クレーム)とは、完全な自己保険制度を採用している組を採用している組織に対して提起される賠償責任に関する請求のうち、その組織があらかじめ選択したSIR(Self-Insured Retention:自己保険留保額)を超えるものを指します。

この種の請求の最大の特徴は、保険期間内には報告されないという点です。多くの場合、保険期間が満了した後、裁判による判決が下されたり、当事者間で和解が成立したりした時点で初めて表面化します。

主な特徴

  • 報告の遅延: 請求自体は発生していても、保険期間中には認識・報告されません。
  • SIR超過: 組織が設定した自己保険留保額(SIR)を超える損害額が対象となります。
  • 事後的な顕在化: 判決や和解といった法的に確定する段階になって初めて把握されます。

なぜ重要なのか

未報告請求は、保険会社や自己保険を採用する企業にとって、将来の支払額を見積もる上で重大なリスク要因となります。請求が長期間潜在したままになるため、財務上の準備金が過小になる恐れがあります。そのため、アクチュアリーやリスクマネージャーは、IBNR(発生済みだが未報告の請求)の推計などの手法を用いて、こうした不確実性に備えた適切な準備金の設定を行うことが求められます。