墓の考古学における「P.G.」とは
墓の考古学(墳墓考古学)の分野では、「P.G.」は「post-grave(ポスト・グレイヴ)」、つまり「主たる埋葬が行われた後」に生じた事象を指す略語として用いられることがあります。
具体的には、最初の埋葬(主埋葬)が済んだ後に確認される考古学的な遺構や遺物を意味し、次のようなものが含まれます。
post-grave に含まれる主な要素
追加の埋葬: 同じ墓に後から別の人物が埋葬される「追葬」や「合葬」など。
後代の副葬品: 当初の埋葬時ではなく、後になってから納められた遺物や器物。
これらの痕跡は、墓が一度きりの場所ではなく、長期間にわたって再利用され続けたことを示す重要な手がかりとなります。
文脈によって意味が変わることに注意
ただし、考古学における略号の用法は、研究者や研究地域、対象とする時代によって異なる場合があります。例えばエーゲ海(ギリシャ)考古学では、「PG」は前期幾何学様式期(Proto-Geometric期)を表す略称として広く知られています。
そのため、「P.G.」という表記に出会った際は、それが墓の構造や埋葬過程を示す用語なのか、年代区分を示す用語なのか、論文や資料の文脈を確認することが大切です。